寄生虫は宿主がいないと生きていけない

どうも、門楼路傍 樫園 です。 

一生懸命努力や工夫をしてやっと形になったら、どんどん相乗りしてきたり、脇からシュッと取り上げたり、堂々と真似をして自分の成果だと主張したりする奴がいます。場合によっては上司がそれを指示したり、黙認したり・・・たまったものではありません。

それに嫌気がさして隠れてやるようにすると、今度は『独り占めだ』とか『ずるい』とかといった攻撃が始まり、騒ぎ立てるんですよね。訴えを真に受けた上司からは、『会社の仕事なので皆でやりなさい』とか『きみばかりいい思いをするもんじゃない』なんて言われ、成果をあげたのに褒められもせず、逆に怒られる。

そのような輩に嫌な思いをさせられた人はいませんか?私は最初は悔しくて悔しくて・・・憤慨したりへこんだりしてました。

いい大学を出た連中ほど、ずるい真似をするのが多いように思います。『あいつより自分のほうが有能だ』という妙なプライドが、『あんなやつより自分のほうが上手くやれるので奪うのは当然』という風に頭の中で変換されてるのかもしれません。アホの理屈はわかりませんが・・・

ただ、寄生虫は宿主がいないと生きていけません。

私は、コンスタントに成果を上げる経験や自信がついたころから、いっそのこと『くれてやる』のも面白いと思うようになりました。本当に『全てを明け渡して、一切手を引く』のです。変な例えですが、ゲゲゲの鬼太郎が吸血鬼と対決した時に全身の血を吸わせ、動けなくしてからやっつけたように・・・

奪った方はそれを知らず、勝ち誇ったように私の存在を消し去りにかかります。

考え抜いて生み出したものは、その人にしか分からないツボがあり、落とし穴もあります。それを外から理解するのは容易ではありません。意気揚々と始めても、そのうち壁にぶつかって成果が出なくなります。

そして、プライドが邪魔するので教えを乞うこともなく、プロジェクトをぐちゃぐちゃにして終わるか、はたまた迷走を続けるか・・・

その頃には、私は全く別のプロジェクトを立ち上げ、『それは困りましたね』と他人事のように言うだけ。心の底では『ざまーみろ』。

宿主は生かしておかないと寄生はできないという、生物界の大前提が理解できていないんですよね。私がこれまで出会ったそのような人の中に、寄生虫に勝るような人はいませんでした。生かさず殺さずアイデアを吸い続けられてたら、今の私は無かったと思います。ほんとに。